◆男子プロゴルフツアー報知新聞社特別協力ミズノオープン 第2日(26日、岡山・JFE瀬戸内海GC=7404ヤード、パー72)
「宮里藍引退」のニュースは、大会開催中の男子ツアー会場も驚きで包み込んだ。午後スタートで強風の中で3バーディー、2ボギーの71と粘った谷口徹は首位と4打差の通算4アンダーの9位につけた。
ツアー通算19勝の49歳はラウンド後、今月の日本プロを観戦に訪れ、「マブダチ(親友)~」などと応援してくれた藍が引退を公表したことを伝え聞いた。「あの小さな体で、日本人初の世界ランク1位になったのは本当にすごいこと。引退はまだちょっと早いような気もしますし、残念ですけども、女性ですからね。彼女なりに色々考えてのことだと思います。日本の女子ゴルフをここまで隆盛させた功績は、非常に大きい」などとたたえた。
また、藍と同じブリヂストンスポーツと用具契約する宮本勝昌は72でまとめ、3差5位につけた。藍が唯一出場した05年の国内男子ツアー、アジア・ジャパン沖縄オープンでは同組でまわった。「当時の写真は大きく引き延ばして、今も実家に大事に飾ってありますよ。引退は先程、伝え聞いてびっくりしています。寂しいですよね。藍ちゃんフィーバーを巻き起こして女子プロ人気や、ゴルフ界に一時代を築いてくれた。藍ちゃん、好きだったなぁ~。(藍が出場予定の6月8日開幕の)サントリーレディスを見に行ちゃおうかな」としみじみと語った。
一方で、藍の兄で選手会長の優作はこの日、午前スタート組で1イーグル、1バーディー、5ボギーの74とスコアを落とし、通算2アンダーで6位から21位へと後退。妹の引退が電撃発表された午後4時には既に会場を後にしていた。そのため、27日の第3ラウンドスタート前の午前7時25分から、妹の引退発表に関する会見を大会会場内で行う予定となった。