◆報知新聞社後援 男子プロゴルフツアー 長嶋茂雄招待 セガサミーカップ最終日(9日、北海道・ザ・ノースカントリーGC=7178ヤード、パー72)
真夏の日差しの下、全組がスタートした。最後から3組を「レジェンドスターターター」として大会名誉会長の長嶋茂雄・巨人軍終身名誉監督、日本ゴルフツアー機構の青木功会長、競泳の五輪3大会メダリストでセガサミーグループアンバサダーの松田丈志さん、大会会長の里見治・セガサミーホールディングス会長が、1番ティーグラウンドで見送った。
長嶋名誉会長はスタート前の小平智、池田勇太、今平周吾らと笑顔で握手を交わし激励。青木会長の解説を受けながら、後方から選手たちのティーショットをじっと見守った。
その後、4人そろって記者会見に臨んだ。池田の祖父・直芳さん(享年85)が、大の巨人ファンでミスターを応援していたことを伝え聞いた長嶋名誉会長は「(同じ)千葉県の勇士である勇太君が今日は、非常に良い感じでやれているように見えました。相当な思いを胸に戦っていると思います」と目尻を下げた。また、最近の男子ゴルフ界については「年々、元気になっているような気がします。青木会長の下、日本の歴史あるゴルフが強くなってくれたらと思っています」と願いを込めた。
一方、初めてゴルフ会場を訪れたという松田さんは「すごく飛ぶな、という印象です。引退してからゴルフを始めたんですが右、左に曲がるのでプロを見て良いイメージを持ち帰りたいです」とうなずいた。
前日まで首位から3打差に8人がひしめく大混戦。青木会長は「誰が勝っても不思議じゃない。今日、誰が栄光をつかむか楽しみだ」と笑った。里見大会会長は「(ツアー屈指の飛ばし屋)チャン・キムは化け物みたいに飛ぶな、という印象です。今平、小平、池田の日本勢にも頑張ってもらいたい」などと話した。
ミスターはその後、地元の少年野球チームの子供たちとクラブハウスの正面に、アオダモの木を植樹した。子供たちとの記念撮影を終えると、「ありがとう」と笑顔で左手を振って応えていた。