【全英オープン】松山、自己最高の68…メジャー通算20戦目で好発進


 ◆男子ゴルフ海外メジャー第3戦 全英オープン(20日、英国・サウスポート ロイヤルバークデールGC=7156ヤード、パー70) 

 【サウスポート(英国)20日=榎本友一】男子ゴルフの世界最古のメジャーが開幕した。6月の全米オープン2位の松山英樹(25)=LEXUS=は4バーディー、2ボギーの2アンダー、68をマーク。日本男子歴代8位に並ぶメジャー通算20戦目で、自己最少スコアで発進した。世界ランク2位の“日本の怪物”が、日本男子の悲願のメジャー制覇に向け、最高のスタートを切った。

 メジャー20戦目の松山が最高のスタートを切った。4バーディー、2ボギーの68で自己最少での滑り出し。「良かったんじゃないですかね。グリーンに乗ってから3パットもなかったですし。(雨で)グリーンが遅くなってスピードが合いましたね」と日本人メディアを前に目尻を下げた。

 朝から雨が降り、肌寒い北風が吹いた午前10時過ぎにティーオフ。アイアンでフェアウェー中央へ運んだ1番は、第2打をアイアンでピン上3・5メートルにつけてバーディー発進。「難しいところで取れたのは良かった」。前回開催された08年全英で難易度2位だった難関ホールで勢いに乗った。

 地元出身のフリートウッド(英国)、全米オープン王者ケプカ(米国)との注目組。日米英の報道陣約50人を引き連れた。アイアンでバンカーに入れた4番と6番でボギー。それでも得意のアイアンで7番で2メートル、9番で2・5メートルにつけて取り戻した。15番は、グリーン手前からの第3打をパターで50センチに寄せて伸ばした。

 英国で頻発しているテロを警戒し、会場内は不穏な空気に包まれた。2人1組の警察官が、コース内や最寄り駅を巡回。入場口にはエックス線検査機が設置され、身体検査も行われた。 昨年の全英は時差ぼけもあり、4度目の出場で初めて予選落ち。反省を踏まえ、今年は2週前にアイルランドでの欧州ツアーに出て体を慣らした。ホールアウト時点で首位と3打差の好位置ながら「気にしていない。暑いのでアイスでも食べて寝ます。明日も1つでも伸ばせるように」と不敵な笑み。その目はメジャー制覇だけを見つめている。

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