キンクミ、首位と2差6位発進 6年ぶりVでバッグご褒美


1番、ティーグラウンドで笑顔を見せる金田久美子

1番、ティーグラウンドで笑顔を見せる金田久美子

 ◆女子プロゴルフツアー センチュリー21レディス第1日(21日、滋賀・瀬田GC西C)

 元祖“ギャルファー”の金田久美子(27)=スタンレー電気=が6バーディー、3ボギーの69で回り、首位と2打差の6位と好発進。今季は賞金ランク66位と低迷し、大好きなブランド物のバッグ購入を我慢しているが、6年ぶりの通算2勝目で自分へのご褒美を手に入れる。成田美寿々(24)=オンワードホールディングス=ら2人が5アンダーで首位。

 キンクミが燃えている。大会前に6本のパターを試した末に細いグリップを選び「6年くらい前の握り方」と左人さし指を伸ばして握るように変更。初優勝し賞金ランク自己最高の19位になった2011年頃の打ち方で試合に臨むと、3メートル前後のパットが入り続け、昨年10月以来の1ケタ発進。「暑かったぁ。初めてこんなに迷った」と笑みがこぼれた。

 やる気の源はグッチだ。大会前の17日に買い物へ出かけると、約20万円のバッグが目に飛び込んだ。しかし、今季は賞金ランク66位と低迷中の成績が頭をよぎった。「まだ買う身分じゃない」。6年ぶり2勝目なら優勝賞金1440万円が手に入る。ガラス越しに輝く代物にヨダレが垂れそうになったが「こんなに我慢したのは初めて」と必死に物欲を抑え込んだ。

 最近はLINEのパズルゲーム「LINEポコポコ」で気分転換。「ポコポコしたらゴルフを忘れられる~。課金しまくり!」。買い物の我慢とゲームのアイテム獲得にお金を払うのは矛盾しているが、これもキンクミ流。ポコポコとバーディーを奪う気持ちは変わらない。(浜田 洋平)

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