片山の激闘支えた伊沢祐一トレーナー、連日90分マッサージ


マッチプレー選手権最終日で今季初優勝した片山

マッチプレー選手権最終日で今季初優勝した片山

 賞金王5度の片山晋呉(イーグルポイントGC)が安定感抜群のゴルフで、H・W・リュー(36)=韓国=に3&2で勝ち、ツアー通算31勝目を挙げた。今季初優勝で20年連続の日本シリーズJTカップ(11月30日開幕・東京よみうりCC)出場を決め、ツアー史上最高賞金の5000万円を獲得。1973年のツアー制施行後、77年の日本マッチプレー選手権の橘田規(43歳25日)を更新する史上最年長44歳222日での栄冠となった。3位決定戦は高山忠洋(39)=スターツ=が制した。

 今週、片山の5日間78ホールの激闘を支えたのは15年以上帯同する伊沢祐一トレーナー(38)だ。疲労で腰痛の出たこの日朝もスタート前にマッサージ。通常の大会はラウンド後約60分のケアだが、今週は連日約90分じっくりと施したという。

 「晋呉さんの体は、しっかりもむと翌日すぐに回復するんですよ」。複数のプロゴルファーと契約する敏腕トレーナー。40代に入っても、4年連続で優勝を遂げた片山の肉体的な特長について「筋肉や関節がものすごく柔らかい。僕の担当させていただいてきたゴルファーの中では一番」と指摘する。

 肩の可動域も広いという。「体への探求心が旺盛で、いろんなものを取り入れる姿勢もすごい」。最新の治療器具や用具もすぐに試す柔軟な思考と体こそが、片山の長期の活躍の原動力だ。(友)

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