片岡、8打差から1差3位浮上…強い海外志向、欧州切符奪う


 ◆男子プロゴルフツアー アジアパシフィック・ダイヤモンドカップ第3日(23日、千葉・カレドニアンGC)

 通算2勝の片岡大育(28)=Kochi黒潮CC=が6バーディー、1ボギーのベストスコア66で回り、通算11アンダーで5位から3位に浮上。首位との差を8打から1打に縮め、今季初Vを射程にとらえた。今大会はアジアンツアーとの共催でVなら2年シード獲得。欧州ツアーとの共催試合にも出場できるため、世界への道を切り開く。高山忠洋(39)=スターツ=らが12アンダーで首位。

 海外志向が強い28歳は世界挑戦を思い描きながら猛チャージした。片岡は10番でカラーから5メートルを沈めて勢いに乗るとベストスコアの66。「とにかく自分が伸ばさないと勝てない」と振り返ったように、8打差で遠くにかすんでいた首位の背中は1打差と目前だ。

 第2日に全体56位と課題だった平均パット数がこの日は2位(1・5833)と急上昇。「パットを修正できた。(アドレスの向きを)オープンから真っすぐ気味に」と片岡。22日のラウンド後に約1時間、球を転がして改善した。

 11年からアジアンツアーで武者修行。「芝質が違う中で引き出しを増やせた」と基礎を作った。当時から年間約5万円のメンバー登録料を払い続け、逆転Vなら18、19年の2年シードが手に入り、17年実績で8戦ある欧亜共催試合にも出場できる。アジアだけでなく、スイス、南アフリカなど「行ける試合はどこでも行きたい」と意欲。一昨年には欧州ツアー予選会にも挑戦。過去2勝はいずれも逆転V(1打差と2打差)の片岡が“アジア経由欧州行き”切符を勝ち取る。(岩原 正幸)

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