稲森佑貴、寂しいバースデーのはずが…ツアー初Vめざす


 ◆男子プロゴルフツアーツアー・ワールドカップ第3日(7日、愛知・京和CC=7190ヤード、パー71)

 23位で出た稲森佑貴(グリーンゴルフ練習場)が8バーディー、1ボギーで自己ベストに並ぶ64で回り、通算13アンダーの6位へ浮上。今季賞金ランク37位の23歳は、最終日6打差逆転でのツアー初優勝を目指す。

 今季初の3日連続60台をマークし、ショットも恋愛もアツアツだ。2年連続でフェアウェーキープツアー1位の堅実なティーショットに、アイアンショットもさえた。10番で1・5メートル、11番で1メートル、12番は7メートルを沈めて3連続バーディー。14番は80センチ、17番は1・5メートル、18番は2メートルにつけて伸ばした。

 「今日はパットもアイアンショットも良かったです。第2打がグリーンの傾斜をうまく伝わって寄ってくれましたね」と笑顔。「かなりの伸ばし合いなので、明日も何が起きるかわからない。ここまで来たからには一気にたたみかけたい」と169センチ、68キロの薩摩隼人は胸を張った。

 2日が23歳の誕生日だった。前週から愛知2連戦で名古屋市内のホテルに連泊中。「もう23歳。刻々とおじさん化しています(笑い)。当日は疲れて寝てました」と寂しいバースデーを打ち明けた。

 ところが、当日にサプライズプレゼントが届いた。ホテルのフロントから電話で「お届け物が届いてます」と呼ばれ、受け取りに行くと、約1年前から交際する同じ鹿児島出身の1つ年下の彼女から、ペアの指輪と手紙が届いていた。

 プレー中は支障をきたすため指輪は外している。「きちんと説明して彼女の許可も得ましたよ。手紙の内容は秘密です(笑い)。可愛いんですよ。来年あたりは、左手薬指に光るものがあるかもしれませんね。もしかしたら、両手にベイビーも居るかもしれないですねぇ~」と幸せそうな笑みを浮かべながらおどけた。ゴルフも恋も“王道”からの攻めで、まずはツアー初Vで結婚資金を稼ぐ。

最新のカテゴリー記事