松山英樹の“世界制覇ルート”マスターズを見据え勝ちに行く…16日からダンロップフェニックス


練習場で尾崎将司(左)と談笑する松山英樹(カメラ・矢口 亨)

練習場で尾崎将司(左)と談笑する松山英樹(カメラ・矢口 亨)

 男子プロゴルフツアーのダンロップフェニックスは16日から4日間、宮崎・フェニックスCCで行われる。今季国内ツアー初出場の世界ランク4位・松山英樹(25)=LEXUS=は15日、プロアマ戦で最終調整。来年4月のマスターズを見据えてレベルアップを図り、「今大会優勝→翌年海外メジャーV」の“世界制覇ルート”を歩む。

 松山が帰ってきた。日本では約1年ぶりとなった大会前日の公式会見。「優勝を目指したい。来年4月にいい状態でできるように取り組んでいる」。日本中が期待するマスターズ制覇を見据え、勝ちにきた。

 “世界制覇ルート”が待っている。今大会で優勝し、翌年の海外メジャーを制したのはタイガー・ウッズら過去6例。昨年大会Vのケプカは、今年6月の全米オープンで猛追する松山を振り切ってメジャー初優勝まで駆け上がった。今大会も松山の最大のライバルとなる27歳は「この時期からマスターズに向けて準備しないといけない」と13年マスターズ覇者アダム・スコットに習った長期的な調整を実践。松山も「(3週前の)上海(での試合)から変えないといけないと思った」と世界基準の視野を持ち、ショットの精度向上に励む。

 5日にはドナルド・トランプ米大統領、安倍晋三首相とラウンド。米首脳は「バルタスロールのアオキのパットはすごかった」と1980年全米オープン2位の青木功を絶賛していたという。「トランプさん、安倍さんと回って緊張しない人はいないでしょ。ブン曲がっていた」と隣のホールに打ち込むほどのプレッシャーを感じながら“経験値”を積み重ねた。

 今年最初で最後の母国での試合。昨年は2戦2勝と圧倒的な強さを見せた。「スタートホールでたくさんのファンの方が待っていてくれたらうれしい。楽しみな1週間になる」。日本のファンが待ちわびた本物のゴルフを届ける。(浜田 洋平)

 ◆世界制覇ルート 

 ダンロップフェニックスで優勝し、翌年の海外メジャーを制したのは過去6例(5人)。1980年トム・ワトソンが81年マスターズ、93年アーニー・エルスが94年全米オープン、2004、05年連覇のタイガー・ウッズ=写真=が05年にマスターズと全英オープン、06年に全英オープンと全米プロ、06年パドレイグ・ハリントンが07年全英オープン、16年ケプカが17年全米オープンを制した。

最新のカテゴリー記事