会場から20分ほどに位置する稲城市立平尾小の6年生92人が、大会2日目を見学した。コースは校舎から見えるほどの近さにあるが、ゴルフが2020年東京五輪・パラリンピックの競技になったことに加え、地元開催の大きな大会で本物のプロを生徒に見せたいという声が上がって初めて実現した。
生徒は槇岡充浩プロの説明を聞きながら1番から3番まで回った。ナマでゴルフを見たことがない上にコースへ足を踏み入れたことのない生徒がほとんどとあって、トッププロの豪快なティーショット、正確なショット、パッティングの緊張感に歓声を上げていた。「祖父と一緒に練習場へ行ったことはありますが、思ったよりボールが飛んでいました。コースによってクラブを変えていたことが印象に残りました」と飯田真一郎君。戸川桃花さんは「迫力がありました。テレビで見たことはありますが、本物の方がすごかったです」と感激していた。加藤正人校長は「大会の緊張感を味わえたのでは。五輪への関心が高まることを期待します」と課外授業の効果を実感していた。
生徒にはこの日の記念として東京五輪・パラリンピックのエンブレムがあしらわれたピンバッジなどが贈られた。大会組織委員会スポーツ局のゴルフ スポーツマネジャーを務める立石泰隆さんは「ゴルフを楽しんでくれる人が増えてくれえばゴルフの啓蒙にもなります」とジュニア層が運営面も含めてゴルフへ関心を持つことを期待。PGA理事でジュニア委員会副委員長を務める槇岡プロは「生徒さんは私の話を理解しようと一生懸命聞いてくれました。ゴルフ場に子供たちが入り込めるようなきっかけになってくれればいいですね。ゴルフを知らなくてもフィールドとして楽しめます」と話し、五輪へ向けて競技人口増への期待をかけていた。