◆アジアンツアー共同主管男子プロゴルフツアー SMBCシンガポールオープン最終日(21日、シンガポール・セントーサGC)
【セントーサ島(シンガポール)21日=岩原正幸】第3ラウンド(R)残りと最終Rが行われ、世界ランク52位の小平智(28)=Admiral=は13番からプレーした第3Rで3つ伸ばすと、最終Rでも71と粘り通算9アンダー2位。世界ランクは40位前後に上がる見込みで、4月の海外メジャー・マスターズ初出場に前進した。同10位のセルヒオ・ガルシア(スペイン)が14アンダーで大会初V。
気温約30度の強い直射日光の下、24ホールを回った小平の体力は限界に来ていた。「もう脱水症状気味で…」。最終Rの15番は60センチを外しボギー。最終18番パー5、残り275ヤードの第2打を左13メートルに2オンさせ、バーディー締め。71で2位に入り、米国時間21日に発表される世界ランクで40位前後に上がる見込みだ。
「ガルシアには届かなかったけど、世界に向けていい弾みになった」。最後はふらふらになりながらも、昨年末の結婚式から剃(そ)っていないというひげをさすった。3月25日付の同50位以内でマスターズ出場となり「まだまだ気が抜けない。(出る試合で)全部一番になるつもりでやる」と、春先までの世界転戦へ気を引き締めた。
昨秋にエースドライバーのヘッドが割れて以来、生命線のドライバーを試行錯誤していたが、第1Rの4ホールから最終Rは7ホールで新たな一本を使用。「自信を持って打てるようになった」と手応えをつかんだ。