三浦桃香、宮里藍らに並ぶ最少4戦Vへ単独首位 2つの強み武器に最終日最終組挑む


 ◆女子プロゴルフツアー アクサレディス宮崎 第2日(24日、宮崎・UMKCC=6505ヤード、パー72)

 首位スタートの美人プロ、三浦桃香(19)=フリー=が1イーグル、3バーディー、1ボギーの68で回り、通算10アンダーとして首位をキープした。5日に亡くなった母方の祖父・福元孝哉さん(享年73)が残してくれた2つの“強み”を生かし、2週連続で最終日最終組に挑む。1打差2位に韓国のペ・ヒギョン(25)=フリー=。さらに1打差の3位に比嘉真美子(24)=フリー=ら3人が続く。

 モデル並みの169センチの三浦が、アイドルのような笑顔で“人生初”のガッツポーズを決めると、地元の宮崎が沸いた。「今までゴルフでガッツポーズをしたことはなかった。どのタイミングですればいいのか分からなかったので」という19歳は、8番で5メートルのバーディーパットを沈めると、自然と右拳を握っていた。

 10番ではプロ初のイーグルを奪うなど4つスコアを伸ばし、首位タイから堂々の単独首位へ。先週のTポイントレディスに続き、最終日最終組で戦う。

 実力を兼ね備えた美人プロは、名門フェニックスCCで成長した。祖父・孝哉さんの支援を受けて中学1年時にメンバーに。同CC自慢の天然芝練習場で、人工芝マットでは身につかない、実践的な「技術」を身につけた。同じ練習場で日が暮れるまでボールを打ち続けていたのが2006年賞金女王・大山志保(40)。トッププロになるための「姿勢」を学んだ。5日に亡くなった祖父のお陰で手に入れた2つの強みを武器に、勝負の18ホールに臨む。

 77と崩れ、22位に終わった1週間前とは違う。「手が震えたら仕切り直して、一打一打をこなすことが目標」と笑顔。プロ転向4戦目での優勝は、宮里藍、佐伯三貴に並ぶ日本人最少。三浦が偉業を達成する瞬間を、宮崎の空で祖父が見守っている。(竹内 達朗)

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