菊地絵理香、パット“師匠”鈴木愛超えVだ


10番、バーディーパットを決め笑顔を見せる菊地絵理香。通算7アンダーで2位(カメラ・岩下 翔太)

10番、バーディーパットを決め笑顔を見せる菊地絵理香。通算7アンダーで2位(カメラ・岩下 翔太)

 ◆女子プロゴルフツアー ほけんの窓口レディース第2日(12日、福岡CC和白C)

 7位から出た菊地絵理香(29)=オンワードホールディングス=が5バーディー、ボギーなしの67で回り、通算7アンダーとして首位と1打差の2位に浮上した。首位は2日連続で4バーディー、ボギーなしの68で回った鈴木愛(24)=セールスフォース=。菊地はパット名人の鈴木に指導を受けた成果を生かし“師匠超え”を狙う。「セクシークイーン」と呼ばれる韓国のアン・シネ(27)=NOW ON=は58位で予選落ちした。

 パット・イズ・マネー。プロゴルフの世界で言い古された格言の重要性を菊地は改めて感じている。「最近は5~6メートルのミドルパットの練習をよくしています。この距離が入らないと勝負にならない」。練習の成果を生かし、10番では7メートル、12番ではカラーから5メートルのバーディーパットを決め、優勝争いに名乗りを上げた。

 パットの“コーチ”は、今季平均パット数(1・7366)1位の名手、鈴木だ。「PRGRレディス(3月)で(鈴木)愛ちゃんに見てもらったら『音が悪い』と。それまでパットで音を意識したことはなかった。芯に当たっていないと音が悪い。今は音を意識しています」と話す。

 最終日は最終組で、その鈴木と直接対決。「嫌ですね。愛ちゃんは自信あるでしょう」と苦笑いする。

 今季、2位が2回。ツアー4勝目へ、あと一歩届かずに惜敗している。特にフジサンケイレディス(4月)ではプレーオフで敗れ、プレーオフは4戦全敗となった。「大事なところでミスをしてしまうのは自分でも分かっています」。29歳は自身の弱さを認めた上で最強女王と真っ向勝負に挑む。(竹内 達朗)

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