◆米女子プロゴルフツアー キングズミル選手権最終日(20日、米バージニア州キングズミル・リゾート)
本格参戦2年目で1打差2位から出た畑岡奈紗(19)=森ビル=は4バーディー、ボギーなしの67で回り通算14アンダー。プレーオフ(PO)で敗れたが米自己最高の2位に入り、初の来季賞金シード獲得を確実とした。3人によるPOは1ホール目にメジャー2勝の田仁智(韓国)が脱落し、2ホール目に元世界ランク1位のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ)がバーディーで畑岡を退けた。アリヤは今季初Vで通算8勝目。
初の栄冠には届かずも、畑岡はメジャー覇者2人と互角に渡り合った。手が震える緊張感の中、力を出し切った。初の大会通じてボギーなしで「プレーオフまで行けたので、自分のベストは尽くせた」とスッキリした表情で胸を張った。
2度目の最終日最終組。得意のショットで攻めてフェアウェーキープ率100%、パーオンを逃したのは1ホールだけ。だが計32パットで「3日間通してチャンスがたくさんあったが決められなかった」。入れれば勝てた18番の6メートルのバーディーパットもカップをかすめ、天を仰いだ。
日本勢初の10代Vはならなかったが、16年賞金女王のアリヤは「奈紗は才能があるし、いつでも勝てる」と高評価。今季獲得賞金を21万504ドル(約2336万円)とし、賞金ランク80位以内での初シードを確実とした。自信を深め「今は体の状態も技術的にもすごくいい。(31日開幕の)全米女子オープンに照準を合わせたい」と日本女子2人目のメジャー制覇に挑む。