全英オープン予選で松山がウッズと直接対決


 男子ゴルフの世界最古のメジャー、第147回全英オープン(19~22日、英国カーヌスティGL=7402ヤード、パー71)の予選ラウンド組み合わせが16日、発表された。6年連続6度目の出場で日本男子初(レギュラー)の制覇を狙う松山英樹(26)=LEXUS=は、元世界ランク1位のタイガー・ウッズ(42)=米国=と同組となった。ラッセル・ノックス(33)=英国=を交えて、第1日(19日)は日本時間午後11時21分、第2日(20日)は同6時21分にスタートする。

 24回目のメジャー挑戦で念願の初制覇を目指す松山に絶好の舞台が用意された。メジャー歴代2位の14勝を誇るウッズと予選Rで直接対決する。ウッズとの同組対決は今年3月の米ツアー、アーノルド・パーマー招待の予選R以来で、ツアー外競技も含めると、これまで4試合6ラウンドあるが、メジャーでは初の直接対決だ。

 一方のウッズにとっても、松山との直接対決は歓迎すべきことだろう。一時期、世界の頂点を極めた最強ゴルファーも最後の優勝は、13年の世界選手権シリーズ・ブリヂストン招待までさかのぼる。くしくも、この時、予選ラウンドで同組だったのが松山だ。当時、37歳で堂々の世界ランク1位だったウッズは、21歳で約4か月前にプロ転向したばかりの松山を2ラウンドで13打の大差をつけた。「プロと小学生の差があった」と潔く完敗を認めた松山に対し、ウッズも「松山は大きな可能性を秘めている」と、その潜在能力を認めた。

 それから、早くも5年。対決の舞台はカーヌスティGL。全英開催9コースで最北に位置する。距離が長く、フェアウェーが狭い「全英で最も難しい」と呼ばれる難コースだ。1999年大会では最終日の17番まで2位以下に3打差をつけながら、最終18番でトリプルボギーをたたき、優勝を逃したジャン・ヴァンデベルデ(フランス)の悲劇は、長い歴史の中でも語り草となっている。

 ウッズは、カーヌスティGLでの全英オープンでは99年が7位、07年は12位だった。松山は初体験となる。日米が誇る新旧怪物ゴルファーが、どんなドラマを演じるか、注目される。

 日本勢は松山をはじめ、4月に日本男子5人目の米ツアー制覇を遂げた小平智(28)=Admiral=ら過去最多に並ぶ10人が出場する。小平は全米オープン(6月)で動いているボールを故意に打ったとして物議を醸したフィル・ミケルソン(48)=米国=らと同組で回る。

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