◆男子プロゴルフツアーRIZAP・KBCオーガスタ 第3日(25日、福岡・芥屋GC、7151ヤード=パー72)
前日のホールアウト後、コース近くの病院で「熱中症」と診断された16年大会覇者の石川遼選手会長(26)=カシオ=は30位で出て5バーディー、1ボギーの68で回り、通算5アンダーの20位に浮上した。
雨のあがった午前8時50分にティーオフ。気温30度を越す蒸し暑さの中、氷のうと日傘を手にプレーを続けた。203ヤードの3番パー3で、アイアンでの第1打をグリーン左奥のラフへ。得意のロブショットで15ヤードから1メートルへ寄せるも、カップ左へ外してボギーが先行した。
377ヤードの7番パー4はドライバーで左ラフへ。アイアンでの第2打を奥の傾斜を使って手前に戻し、1メートルにつけて初バーディー。続く165ヤードの8番パー3もアイアンでのティーショットを、ピン手前1メートルにつけてバーディー。大勢のギャラリーから大きな拍手を浴びた。
ハーフターン時にはゼリーで栄養補給した。後半は184ヤードの12番パー3で、アイアンでの第1打を右2メートルにつけてバーディー。14番は、グリーン左バンカーからの第2打を2メートルに寄せて伸ばした。「ラウンド後半ちょっとフラッとする感じはありましたけど、昨日よりは良くなっていると思います」とラウンド後は報道陣の取材に応じた。
前日の第2ラウンド後には近くの病院へ行き、点滴を受けた。夕飯は「おかゆを一杯だけ」。この日の朝食も「ゼリーだけ」という。「熱中症を甘く見てはいけないし、自分は初めてのことなので、重くなったら命の危険性があると思うので、しっかり肝に銘じて自分で判断しようと思っています」。最終日のプレーに向けてホールアウト後は練習はせず、午後2時過ぎにコースを後にした。