日没過ぎまでプレー 強風、難コースで死闘 アンが首位 1ペナの三ケ島は2位


最終18番、投光器でグリーンが照らされる中、パーパットを決めガッツポーズで喜ぶ三ヶ島かな。通算-5で3日目を終える

最終18番、投光器でグリーンが照らされる中、パーパットを決めガッツポーズで喜ぶ三ヶ島かな。通算-5で3日目を終える

 ◆女子プロゴルフツアー ニトリレディス 第3日(25日、北海道・小樽CC=6628ヤード、パー72)

 日没過ぎまでのプレー、グリーン上でボールが動くほどの強風、ツアー屈指の難コースで死闘が繰り広げられた。韓国のアン・ソンジュ(30)=モスバーガー=が通算5アンダーで首位。暗闇の18番で痛恨のボギーをたたいた有村智恵(30)=日本HP=、11番グリーンで風の影響で動いたボールの処置を誤り、1罰打を受けた三ケ島かな(22)=ランテック=が1打差の2位に続く。

 森田遥(22)=フリー=も2位。さらに1打差の5位に金澤志奈(23)=レイクウッドコーポレーション=、渡辺彩香(24)=大東建託=、台湾のサイ・ペイイン(27)=京豊エンジニアリング=が追う。首位スタートの青木瀬令奈(25)=三和シヤッター工業=は3打差の8位に後退した。

 台風から変わった温帯低気圧の影響でスタート時間が大幅に遅れ、最終組は午後1時10分にスタート、午後3時46分にハーフターン。投光機が投入される中、最終組がホールアウトしたのは午後6時36分。日没時間を10分も過ぎていた。18番で14メートルのバーディーパットをアマチュア並みに4メートルもオーバー、返しのパーパットを外して痛恨のボギーをたたいた有村は「カップは見えるけど、ラインは何も見えなかった」と無表情で話した。

 暗闇だけではなく強風も選手を苦しめた。三ケ島は11番グリーン上でマークした後、風のため、ボールが半個分、動いた。風でボールが動いた場合、動いた位置にマークし直さなければならないが、そのままプレー。ホールアウト後に1罰打を受けた。11番でルール確認した際、競技委員の対応にもミスがあったため、それ以上のペナルティーは免れた。「11番では大丈夫と言われましたが…。失格になるよりは良かった」と目を潤ませながら話した。

 石狩湾に接する日本有数のリンクス。ツアー屈指の難コースは、さらに難しさを増し、この日の平均スコアは75・59(パー72)まで跳ね上がった。ツアー史に残る“小樽の死闘”となった。

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