石川遼、日本で米ツアー初開催を歓迎「夢のある話」豪華メンバー集結に期待


取材に対応した石川遼

取材に対応した石川遼

 2019年10月に米男子プロゴルフツアーが日本(千葉県内)で初開催されることが明らかになったことを受け、日本ゴルフツアー機構(JGTO)副会長で選手会長の石川遼(27)=カシオ=は19日、埼玉・狭山市内で「夢のある話。きっといいメンバーが集まる」と歓迎した。大手ファッション通販サイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイ(前澤友作社長)が冠スポンサーに名乗りを上げ、大きな注目を呼んでいる。

 昨年までの5年間、米ツアーを主戦場としていた石川は、世界最高峰ツアーの日本初開催が内定したことに大きな期待感を示した。「話は聞いていて、非常に素晴らしいことだと思う。日本の男子ゴルフ界にとって良いこと。夢のある話」と歓迎した。

 すでに3、4年前に米ツアー関係者から「日本で開催したい」という旨を伝え聞いていたそうで「世界のトップ選手からも『日本でやるなら出たい』ということだった。きっといいメンバーが集まると期待している」と続けた。米ツアーで日本人最多5勝の松山英樹(26)=LEXUS=、通算79勝のタイガー・ウッズ(米国)、16年リオ五輪金メダルで世界ランク1位のジャスティン・ローズ(英国)らトップ選手が出場する可能性も考えられる。

 大会開催にはスタートトゥデイの前澤社長が名乗りを上げ、同社長の地元でもある千葉県内でコースの選定も進めているとみられる。石川は言葉を選びつつ、「詳細については自分も(副会長を務める)JGTOの一員として話し合っている部分もあるので、これからまた発表できることもあると思う」と話した。

 大会では日本ツアー選手の推薦出場枠も検討されているという。東京五輪前年のビッグイベントへの関心は高まるばかりだ。

 ◆4週ぶり復帰の石川、ウイルス性腸炎にかかっていた

 ダイヤモンドカップで4週ぶりに復帰する石川は、前戦のRIZAP・KBCオーガスタで発症した熱中症の後、ウイルス性腸炎にかかっていたことを明かした。入院はしなかったが、「胃腸や肝臓にダメージを受けていた。体全体が弱り、人生で一番体調を崩した」と振り返った。

 体重は5キロ落ちて、すでに3キロ戻ったが、試合に向けては「2、3ラウンドしかできていない。体力的な不安がある」と慎重だった。

 ◆石川選手会長、復興に支援を

 石川選手会長は北海道胆振(いぶり)東部地震など災害への支援活動についても話した。「JGTOと選手会が一丸となり、サポートしたい。スポーツの持つ力を発揮しなければいけない時」と神妙な面持ち。今大会では、選手の使用グッズをチャリティーバザーに出品して災害支援に充てていくという。アジアンツアーとの共催試合でもあり、「アジアの選手にも協力してもらえたら感謝です」と語った。

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