◇女子プロゴルフツアー 報知新聞社後援 ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン <第1日> (21日、宮城・利府GC=6551ヤード、パー72)
宮城・東北福祉大出身でツアー通算7勝の佐伯三貴(33)=大和ハウス工業=が終盤の連続バーディーで4アンダー、68をマーク。5人の首位に並んだ。最終18番は、残り77ヤードから52度のウェッジで1メートルにつけてバーディー締め。
計25パットとツアー屈指のパット巧者がらしさを発揮した。「(ショットは)あんまり良くなかったんですけど、パットがすごい良かったです」。最大の見せ場は16番パー4だった。ティーショットを右ラフに入れるも、8メートルのパーパットをねじ込んだ。「今日一番良かったですね」と目尻を下げた。
開催地の宮城で大学4年間を過ごした。「優勝したい試合の1つ。大学時代にお世話になった人もすごい見に来てくれるので。ほっこりしますね」とうなずいた。前日は思い出の味で英気を養った。大学時代は、仙台市内の男子プロ・岩田寛(37)の実家の加茂ゴルフ練習場で練習。そこの「とんかつ加茂」の生姜焼きが大好物だった。現在はメニューから無くなったが「三貴ちゃんが来るから」と20日、女将さんの厚意で当時の生姜焼きを作ってくれたという。「すごいうれしかったですね」と懐かしい味で癒やされた。
広島出身で、女子プロゴルフ界屈指の「カープ女子」だ。「足踏みしていますよね。私も優勝から遠ざかっていますし」と苦笑い。22日は34歳の誕生日だ。「33歳最後はいい終わり方ができたので、明日はまた良い始まりができるように。目の前の一打を、今自分ができることを一生懸命やっていきたい」。バースデーチャージで、13年4月以来の優勝をたぐり寄せる。