ウッズ、3打差首位キープ「この試合になんとしても勝ちたい」…80勝目見えた


 ◆米男子プロゴルフツアー プレーオフ最終戦 ツアー選手権第3日(22日・イーストレイクGC)

 首位で出たタイガー・ウッズ(42)=米国=が5連続を含む7バーディー、2ボギーの65で回り、通算12アンダーで2位に3打差をつけて首位をキープ。5年ぶりの復活優勝へ王手をかけた。2位はロリー・マキロイ(29)=英国=と、年間総合優勝を争うポイント2位のジャスティン・ローズ(38)=英国=。松山英樹(26)=LEXUS=は71と振るわず、1アンダーで10位から16位に後退した。

 今季の通算ポイント上位30選手だけが出場できる最終戦で、ウッズが往年の輝きを取り戻した。何度もわき起こる大歓声。1番で7メートルのバーディーパットを沈めて滑り出すと「何も考えなくても、すごくいい転がりのパットが打てた」。23パットで、この日ベストの65をマーク。初日からトップを走り続け、2位との差は3打まで広がった。

 最終日を首位で迎えるのは、通算79勝目を挙げた2013年のブリヂストン招待以来。最終日を首位で出た44回のうち42回逃げ切っており、V確率は95・5%にも上る。3打以上のリードで迎えた23回の最終ラウンドは全勝という実績もある。それでも数々の修羅場をくぐり抜けてきた男に油断はない。「いい選手がたくさん追ってくる。コースは難しいし、簡単にボギーが出る」。節目の80勝目に向けて気を引き締めた。

 通算ポイントで上位のデシャンボー(米国)やローズらが不振なら、大逆転で3度目の総合優勝となり、ボーナス1000万ドル(約11億円)を手にする可能性もある。42歳になったスーパースターは「この試合になんとしても勝ちたい」と復活優勝へ意欲をみなぎらせた。

最新のカテゴリー記事