◆男子プロゴルフツアー トップ杯東海クラシック第1日(7日、愛知・三好CC西C)
ツアー通算31勝の片山晋呉(45)=イーグルポイントGC=が8バーディー、ボギーなしの64をマーク。今季初となる15年12月以来の単独首位発進を決めた。驚異のトップ10入り率75%を誇る好相性コースで、13年大会に続く大会2勝目を目指す。フィリピンのジュビック・パグンサン(40)=JOYX=が2打差の2位。風邪気味の石川遼選手会長(27)=カシオ=は、6打差の25位で滑り出した。
“庭”とも呼べる相性抜群のコースで単独首位発進を決めた。最終18番。片山は、左ラフから7ウッドで2メートルにつけてバーディー締め。「(第2打は)刻もうかなと思ったんですが、うまくいきましたね。驚きました」と、記者会見場で満面の笑みで自画自賛した。
前日、決断した新兵器投入が奏功した。練習場で5つのメーカーのドライバーをテストし「これは飛ぶ」と本間ゴルフの新ドライバー「TW747 460」の投入を即決。この日のフェアウェーキープ率は64・29%(全体8位)。4つのパー5のうち、3つのバーディーを奪って見せた。
5月のプロアマ戦で招待客に不適切な対応をしたとしてツアー出場を自粛し、約3か月ツアーを離脱した。「試合勘が戻らない」と前週、復帰後4戦目で初の予選通過。8月の復帰戦でもコンビを組んだフィジー出身のキャディー、ラジーフ氏(33)は「さすがミスター東海ですね。復帰した頃よりもスイングが良い。このスコアで自信も戻るのでは」と話した。この大会は20回出場し、優勝1度を含む15度のトップ10入り。「このコースは好きです。全ホール打ちやすい。嫌な感じが全然ない」と片山。百戦錬磨のベテランが騒動を乗り越え、約1年ぶりの勝利に挑む。(榎本 友一)