2015年 日本プロゴルフ海外挑戦組展望 吉村 達


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松山 英樹

【男子】松山英樹(22)=LEXUS=は昨年、春先こそ左手親指から手首にかけての痛みに悩まされたが、6月初めのメモリアル・トーナメントで米ツアー初優勝。その後もコンスタントに成績を残し、早くもツアーに欠かせない存在となった。
 国内ツアーは2戦のみの出場となったが、ホストを務める11月のダンロップフェニックスで貫禄Vと、さらにすごみを増した印象だ。12月には、タイガー・ウッズ(39)=米国=が主催するチャリティー大会「ヒーロー・ワールドチャレンジ」に日本人として初出場。世界のトッププロ18人しか出られない名誉を手にして「いい1年だった」と振り返った。年明けは現代自動車チャンピオンズ(ハワイ州・9日開幕)から始動。いきなり優勝争いに加わるべく、エンジン全開で臨む。

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石川 遼

石川遼(23)=カシオ=は7月の長嶋茂雄招待セガサミーカップで約2年ぶりの国内11勝目を挙げた。だが、終盤はスイングの悩みから低空飛行を続けた。国内最終戦の日本シリーズJTカップ(15位)を終えると沖縄に飛び、3週間の合宿を実施。戦友の松山に続く米ツアー1勝へ地盤を固めていく方針だ。
 海外勢では、昨年、全英オープンと全米プロのメジャー2冠を制したロリー・マキロイ(25)=英国=、日本オープンで来日したアダム・スコット(34)=オーストラリア=らが来年も中心になりそう。ここにジョーダン・スピース(21)=米国=、リッキー・ファウラー(26)=米国=といったブレーク間近の20代選手が加わり、覇権争いは激化の一途をたどりそうだ。腰の手術などで昨年は公式戦7試合の出場にとどまったウッズ(39)=米国=がどう巻き返しを図ってくるかも目が離せない。

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横峰 さくら

 【女子】12月の最終予選会を突破した横峯さくら(29)=エプソン=の米ツアー参戦が最大のトピックだ。これまでは海外への苦手意識から日本ツアーを優先してきたが、プロ12年目で初の本格参戦となる。きっかけは昨春にメンタルトレーナーの森川陽太郎さん(33)との結婚だった。「主人と二人三脚ならやっていけるかも」意識が変わったという。昨年の全米女子オープン7位など実力は十分。早期の初Vがあっても驚けない。

 日本のエース・宮里藍(29)=サントリー=は、パッティングの不調から米9シーズン目で初めて賞金シードを喪失した。ただ、過去の優勝歴などのカテゴリーで出場試合数の激減は避けられる状況。例年は年明けだった渡米を今オフは12月半ばに前倒しして勝負の年に挑む。
 宮里美香(25)=NTTぷらら=もシード圏外の賞金ランク91位と苦しんだ。同106位だった有村智恵(27)=日本ヒューレット・パッカード=とともに、限られた出場機会の中で復調のきっかけをつかみ、シード復帰を目指す。
 初のシード獲得を果たした上原彩子(31)=モスフードサービス=、野村敏京(22)=フリー=の2人は慣れが見込める2年目でさらなる飛躍が期待できそうだ。