日本ゴルフツアー機構(JGTO)は15日、東京・六本木の「メルセデス ミー 東京」で会見を開き、メルセデス・ベンツ日本株式会社(以下MBJ、上野金太郎社長、本社・品川区)とオフィシャルパートナー契約に合意したと発表した。
年間表彰の対象である「トータルポイントランキング」に今季から「メルセデス・ベンツ」の冠がつき、従来の賞金ランクとは別に部門別データ9部門のランクをポイント化し、最優秀選手を選出する。
会見で、JGTOの青木功会長(76)は「この賞があることで、選手のモチベーションを高めてくれる。ツアーがさらに活性化することを期待したい」と歓迎した。同席したMBJの上野社長は「日本のゴルフ界のさらなる振興に寄与することを願っております」とコメントした。同社は2012年から日本女子プロゴルフ協会のオフィシャルパートナーとしても活動している。
「メルセデス・ベンツ トータルポイントランキング」に輝いた選手には、メルセデス・ベンツのSクラス(本体車両価格は税込み1138万円から)に加え、賞金100万円が贈呈される。壇上に登場した昨季男子ツアー賞金王の今平周吾(26)=フリー=は「選手にとって励みになります。ドライバーショットからパッティングまで気が抜けない戦いになる。昨年は賞金王になりましたが、ポイントランクでは7位だったので、2年連続賞金王と、この賞を目指して頑張ります。(車両を見ながら)中も広くて爽快で、体の負担が少ない素晴らしい車ですね」と目を輝かせた。
同賞は、平均ストローク、平均パット数、パーキープ率、パーオン率、バーディー率、イーグル率、ドライビングディスタンス、フェアウェーキープ率、サンドセーブ率の9項目から構成される。
昨季のデータでは、池田勇太がトップだった。過去10年で賞金ランクとトータルポイントランキングでともに1位だった選手は2009年石川遼、12年藤田寛之、13年松山英樹の3人しかいない。1年間を通じて、安定して精度の高いプレーをキープし、僅差の勝負に勝つことを両立することが求められる。