14年ぶりマスターズ制覇のタイガーを個性派スイングの虎さんも祝福


「フィッシャーマンズスイング」でおなじみの崔虎星

「フィッシャーマンズスイング」でおなじみの崔虎星

 世界メジャー今季初戦のマスターズで14年ぶり5度目の優勝を飾ったタイガー・ウッズ(43)=米国=を超個性派スイングで有名な韓国の“虎さん”こと崔虎星(45)=フリー=も祝福した。日本男子プロゴルフツアー国内開幕戦の東建ホームメイトカップは18日から4日間、三重・東建多度CC名古屋で開催。15日、開催コースで練習ラウンドを行った崔は「自分の練習があったので(日本時間真夜中に行われた)マスターズはライブ放送では見られなかったけど、タイガーの優勝は素晴らしかった。見事でした」と満面の笑みで話した。

 フィニッシュで右足を大きく振り上げ、まるで大魚をつり上げたかのような超個性派スイングは「フィッシャーマンズスイング」と呼ばれ、昨年、大ブレークした。アマチュアのおじさんゴルファーよりカッコ悪いスイングだが、昨季は自己最高の賞金ランク10位と躍進。親しみやすいキャラクターで人気も急上昇した。

 “虎さん”のニックネームもすっかり定着したが、実は苦労人でもある。韓国・浦項出身の崔は水産高校卒業後に地元の水産加工工場で勤務。20歳の時、マグロの解体作業中に右手親指の一部を切断する大アクシデントに見舞われたが、その後、ゴルフ場に勤務したことから25歳でゴルフを始め、独学で猛練習してプロになった。幾多の困難を乗り越え、再びメジャーチャンピオンに返り咲いた同世代のタイガーに共感する思いは強い。「私も頑張りますよ」。韓国の虎さんは笑顔の中に確固たる決意を込めて話した。

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