【ファミングデール(米ニューヨーク州)14日=岩原正幸】米男子ゴルフのメジャー第2戦、全米プロ選手権は当地のベスページブラックC(7459ヤード、パー70)で16日に開幕する。7度目出場の松山英樹(27)=LEXUS=は18ホールの練習ラウンドで調整した。
16年は4位、17年は5位と好相性のメジャーに臨む松山は6時間かけて入念にコースを確かめた。ベスページブラックCでは16年プレーオフシリーズのザ・バークレーズ(予選落ち)以来。「フェアウェーの幅も(前週の)3分の1しかないので、ティーショットが大事。正確性がなければ攻略できない」と難セッティングを警戒した。
マスターズ(32位)後は、2週前にウェルズ・ファーゴ選手権(31位)、前週にAT&Tバイロン・ネルソン(23位)を経て今大会に備えた。3週以上続けての連戦でメジャーを迎えるのは、13年の全米プロ(19位)以来となる。
今年はトップ10が3回あるが「(調子は)成績が物語っている」と語るように満足いくものではない。それでも、練習ラウンドではフェアウェーを捉える場面が多く、ドライバーは好調。「ミスを少なくしないと上位にはいけない。(メジャーは)勝ちたい試合の一つ。優勝以外は考えていない」と力を込めた。
◆全米プロ レッスンプロやコース管理のプロらを管轄する米プロ協会主催で、前年までは毎年8月にコースを変えて実施していたが、今年からは5月に開催時期が移動した。1916年から始まり、当初はマッチプレーで行われていたが58年からストロークプレーに変更された。最多優勝はウォルター・ヘーゲン(21、24~27年)とジャック・ニクラウス(63、71、73、75、80年)の5回。最年少優勝記録は22年大会ジーン・サラゼン(いずれも米国)の20歳5か月22日。日本人は88年中嶋常幸の3位が最高。