男子ゴルフのツアー外競技の「フューチャーゴルフツアー in兵庫」の第2ラウンドが22日、兵庫・西宮市のよみうりカントリークラブ(7109ヤード、パー72)で行われた。フューチャーツアーは今季、千葉県、静岡県に次いで3度目。
前日1オーバーの石川遼(27)=カシオ=は、4バーディー、3ボギーの71で回り、通算イーブンパーの12位タイ。しかし、復調の兆しが見られていたドライバーについては「(この日も)良くなってきた。楽しみ」と明るい表情。今季一時欠場の要因となった腰痛も「今は全く問題ない」と明言し、27日からの「ダンロップ・スリクソン福島オープン」へ向け、好材料が整った。
選手会長として、地域活性化とジュニア育成を目指して発案したフューチャーツアーについても、改めて手応えをつかんだ。選手とギャラリーを仕切るロープは無し。ギャラリーがフェアウェーを歩き、数メートルの至近距離でプロのショットを見ることができる。「ティーショットとか、打ち出す所は広く開けておかないと危ないけど、限界まで距離を縮めたい」。この日は596人、大会2日間では計908人のギャラリーが集まり、スマホで石川の“技ありショット”の動画を撮るなど、プレーヤーの迷惑にならない範囲で楽しんだ。
また、石川はこの日、ジュニアの男女2人と共にラウンド。「ジュニアの子も緊張していたけど、ワクワク感も感じていた。僕も子供の頃、プロ選手とラウンドするなんて1年に1度くらいしかなかった。まして、ツアープロとなれば…。子供の可能性はすごいし、(才能を開花させる)きっかけをつくりたい」。石川は一緒に回った高校2年生の長森遥南さんがスピードスケートのショートトラックの有望選手だと知り「どんな練習してるの?」と他競技のトレーニング法を聞くなど、交流を図っていた。
なお、優勝は通算10アンダーの塚田陽亮(34)=ホクト=。