渋野日向子、首位と2打差2位に浮上「攻めの気持ちを忘れずにやりたい」


18番でティーショットを放つ渋野日向子

18番でティーショットを放つ渋野日向子

 ◆女子プロゴルフツアー 資生堂アネッサレディス第3日(6日、神奈川・戸塚CC)

 10位から出た渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が6バーディー、ボギーなしのベストスコアに並ぶ66をマーク。通算11アンダーで首位と2打差の2位に浮上した。今季の目標に「女子力を磨くこと」を掲げる1998年度生まれの黄金世代はプロアマ戦(3日)優勝で資生堂の高級スキンケアクリーム「クレ・ド・ポー・ボーテ」を獲得し、波に乗った。韓国のイ・ミニョン(27)=Qセルズ=が13アンダーで首位。

 渋野の豪快な笑い声がグリーンに響いた。14番から3連続で伸ばすと、18番は7メートルのバーディーを決め「いい締めでした。入ると思わなかった」と頬を緩めた。4月のバンテリンレディス2R以来の自己ベストに並ぶ66。2打差2位で優勝争いに食い込み「来ちゃいましたね」と声を弾ませた。

 ツアールーキーの20歳は今季のゴルフ以外の目標に「女子力を磨く」と宣言していた。ただ約1か月前には同学年の原英莉花(20)と「日焼け勝負しようぜ」と冗談で言い合ったほど。一時、薄れていた気持ちが復活したのは開幕前日だった。プロアマ戦で優勝し、大会を主催する資生堂から30グラムで6万円の高級クリームを贈呈された。

 「毎晩顔に塗っています」。ラウンド中もファンから「笑顔! 笑顔!」と声援を受け、トレードマークのスマイル全開で応じた。5月のメジャー・ワールドレディスサロンパスカップで初優勝すると、優勝前は4社だったスポンサーが「ビームスゴルフ」とウェア契約を結ぶなど7社に増え、現在もさらにオファーが殺到する人気ぶりだ。

 7人のツアー優勝者がいる黄金世代では畑岡奈紗、勝みなみ(ともに国内4勝)に続く3人目の複数回Vが懸かる。前週に海外メジャーの全英女子オープン(8月)出場権を得た“シンデレラガール”は「攻めの気持ちを忘れずにやりたい」と逆転へ気合十分。美とゴルフでファンを魅了し、2勝目を狙う。(岩原 正幸)

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