渋野日向子、初海外メジャーで初日・日本人最高66「正直びっくり。気持ち悪い」


 ◆米女子プロゴルフツアーメジャー最終戦 AIG全英女子オープン第1日(1日、英国ミルトンキーンズ・ウォバーンGC)

 今季日本ツアー2勝で海外メジャー初出場の渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が7バーディー、1ボギー、6アンダーの66をマークした。初メジャーの初日では日本人史上最少スコアの好発進。1977年樋口久子の全米女子プロ以来、日本人42年ぶり2人目のメジャー制覇を目指す。勝みなみ(21)=明治安田生命=は70、前週のエビアン選手権でベストアマの安田祐香(18)=大手前大1年=は73とした。米3勝の畑岡奈紗(20)=森ビル=は76で出遅れた。

 海外試合すら初めての渋野が、メジャーの舞台で好発進を決めた。メジャー初出場の初日での66は日本人史上最少スコア。「正直びっくり。なんだか気持ち悪い」と、トレードマークの笑顔をはじけさせた。

 前半パープレーで折り返すと、後半出だしの10番で約8メートルを沈め、そこから3連続バーディー。一気にスコアボードを駆け上がった。17番パー3で第1打を約1メートルに寄せてバーディーとし、一時首位に並んだ。18番で約4メートルを沈めると、暫定単独首位でホールアウト。「10番で長いのが入って勢いに乗れた」とうなずいた。

 今大会のキャディーは、コーチの青木翔さん(36)が務める。プロ転向後では、国内のレギュラーツアー初参戦だった昨年6月のアース・モンダミンカップ(予選落ち)以来のタッグ。渡英前、青木コーチは「(来年の出場権を獲得できる)15位タイ以内を狙いたい」と目標を高く設定。暫定ながら目標を大きく上回る出来に、思わずニンマリだ。

 国内でもメジャー初出場のワールドレディスサロンパスカップ(5月)でツアー初優勝。昨オフに約1週間のタイ合宿を行った程度で、海外はほぼ経験がない。数日前、自身のインスタグラムで「もっとお菓子を持ってくれば…」と後悔も。マイペースなスマイルガールは「全てが経験。あと3日もいいプレーを見せたい」と、世界最高峰の舞台で大暴れを誓った。

 ◆渋野 日向子(しぶの・ひなこ)1998年11月15日、岡山市生まれ。20歳。8歳でゴルフを始めた。岡山・作陽高を卒業後、昨年7月に2度目のプロテスト受験で合格。今季からツアー本格参戦し、5月の国内メジャー・ワールドレディスサロンパスカップで初優勝。7月の資生堂アネッサレディスで2勝目を挙げた。憧れは、ソフトボール女子日本代表のエース・上野由岐子。165センチ、62キロ。家族は両親と姉、妹。

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