タイラー・オオタが逆転で初優勝「グッド! ハッピー!」


逆転で初優勝を果たし、報知銀皿を手にするタイラー・オオタ

逆転で初優勝を果たし、報知銀皿を手にするタイラー・オオタ

 ◆全日本クラブチャンピオンズ 第58回報知アマゴルフ選手権 最終日(1日・茨城、ザ・ロイヤルGC)

 姉妹提携を結ぶハワイ州アマゴルフ選手権代表のタイラー・オオタ(25)が、首位と7打差7位から1イーグル、2バーディー、1ダブルボギーの70で回り、通算2オーバーで初優勝を果たした。外国人選手の優勝は95年のレイノルド・リー以来3人目。首位スタートの吉本隆弘(50)=万壽GC=は82と崩れ3位。

 勝者に贈られる報知銀皿を高々と掲げたタイラーは「グッド! ハッピー!」と声を弾ませた。クラブチャンピオンが集う3日間の激戦を制して初優勝。「素晴らしい選手の中で勝てたことがうれしい」と喜んだ。

 一昨年に同コースで行われた第56回大会が初出場。1打差の2位で優勝を逃した。「この時は風が吹いていて、フェアウェーが狭い」。国内最長8143ヤードの難コースを回った経験を生かした。165センチ、77キロと大柄ではないが、300ヤード近い飛距離を誇るドライバーを武器に3番パー5でイーグル。17番パー3のバーディーで突き放した。最高気温35度の暑さ、長いラフ、速いグリーンに苦しむ選手が多い中、唯一のアンダーパーで7打差を逆転。「難しいけど素晴らしい。このコースは好きだよ」。外国人選手が日本のコースを制したのは89年第28回大会のブランデン・コップ(静岡C浜岡C)以来30年ぶりだ。

 観戦した祖父・クレイグさん(72)の手ほどきを受けて7歳でゴルフを始めた。現在はハワイでゴルフ用品販売の仕事をしながら、トップアマとして君臨。ハワイ州アマゴルフ選手権も2連覇中だ。「来年も出て優勝したいね」。数日間は日本に滞在し、富士山を訪れる予定。日本一の山に大会2連覇を誓う。

最新のカテゴリー記事