◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ第1日(9日、北海道・札幌国際CC島松C)
AIG全英女子オープンで、日本女子2人目のメジャー制覇を成し遂げた渋野日向子(20)=RSK山陽放送=の快挙に刺激を受け、同じ1998年度生まれの「黄金世代」が躍動した。臼井麗香(20)=ディライトワークス=が1打差2位と好発進。渋野と同組の小祝さくら(21)=ニトリ=は2打差7位、河本結(20)=リコー=、三浦桃香(20)=アウトソーシング=も3打差の11位につけた。渋野の2週連続Vストップに同世代が立ちはだかる。
今季日本ツアーを席巻する「黄金世代」が、“渋野効果”で続々と好スタートを切った。臼井はボギーなしの4アンダー、68でツアー自己最高の2位発進。「同じ年の子が活躍してくれたことがうれしい。私も先々週、優勝が届きそうなところまでいって(4位)。優勝したいという気持ちが見え始めた」と、世代9人目の初優勝へ闘志を燃やした。
地元・北広島市出身の小祝は、大勢のファンの前で同組の渋野を上回るスコアで滑り出した。「地元なので頑張らなきゃと思いました」。3番で8メートル、9番で6メートルを沈めて伸ばすなどパットが好調で3アンダーの7位。「海外(メジャー)のチャンピオンと翌週に回れるのはすごく貴重。すごくレアな気持ちで回れました」と頬を緩めた。渋野のプレーについては「本人は眠いと言っていましたが、ショットは振り切れていましたし、パターも相変わらず上手」とたたえた。
今季1勝で賞金ランク5位の河本はアイアンがさえ、2アンダーの11位。「日向子ちゃんの活躍が、すごくいい刺激。去年は一緒に(下部の)ステップアップツアーで戦っていましたし、一緒に優勝争いができたらうれしいですね」と仲の良い好敵手の存在に感謝した。
ツアー屈指の人気を誇る三浦はショットが好調で、4バーディーを奪って自身11戦ぶりのアンダーパー発進。「(全英は)テレビで見ていましたが日向子ちゃん、すご過ぎます。私もドライバーショットの曲がり幅が減って、悪くないゴルフができてきました」と手応えを口にした。
今大会会場内では、1000円以上の寄付をした観客を対象に希望選手と2ショット写真の撮れる「チャリティーフォト」を開催中。抽選で各選手10人までだが、この日は渋野が249人で一番人気。三浦が93人で2位、小祝が79人で3位だった。“渋野効果”で大会結果も「黄金世代」が上位独占となるか?(榎本 友一)