◆女子プロゴルフツアー 北海道meijiカップ最終日(11日、北海道・札幌国際CC島松C)
前週のAIG全英女子オープンで、日本女子2人目のメジャー制覇の快挙を達成した渋野日向子(20)=RSK山陽放送=が5バーディー、3ボギー、1ダブルボギーの72で回り、ホールアウト時点で通算4アンダーの13位となった。日本女子2人目となる日米ツアー2連勝はならなかった。
今大会初めて朝から夏晴れとなり、午前9時20分に1番からスタート。1番ティーグラウンドを、「コ」の字型に大勢のギャラリーが取り囲んだ。第1打を豪快なドライバーショットでフェアウェーに運ぶと、稲見萌寧(20)、浜田茉優(23)と同組。プロテスト同期の稲見と談笑しながら回った。
374ヤードの4番パー4で、ダブルボギーが先行した。左ラフからのアイアンでの第2打が、グリーン奥の急斜面のラフへオーバー。3打目はアプローチミスして4オン2パットのダボとなった。
しかし、続く387ヤードの5番パー4で見せた。フェアウェーからのアイアンでの第2打を、高い球でピン左上2メートルにつけてバーディー。笑顔で大歓声を浴びた。136ヤードの7番パー3は第1打がグリーン奥へオーバー。2打目の寄せをチョロしてボギー。
だが、続く327ヤードの8番パー4で再び取り返す。グリーン手前から約20ヤードの3打目の寄せが、強めに出てピンに当たってチップインバーディー。グリーンを取り囲んだ大観衆から、大喝采がわき起こった。471ヤードの9番パー5は、第2打を右林に曲げてボギーとなった。
この日はほぼ空き時間は無く後半へ。531ヤードの12番パー5でバーディー。364ヤードの16番パー4で落とし穴が待っていた。アイアンでの第2打が、木の枝に当たってグリーン手前のラフへ。3打目のアプローチは2・5メートルショート。パーパットはカップにけられてボギー。サマンサタバサレディス最終日の17番以来となる、10番以降の“バックナイン”でのボギーをたたいた。それでも続く17番で、第1打を1・5メートルにつけてバーディーを取り返した。さらに最終18番は2・5メートルのバーディーパットを沈めて、パープレーに戻して笑顔で終えた。
世界を魅了した「スマイル・シンデレラ」の注目度は高く、3連休とあって、この日も大ギャラリーと大勢の報道陣を引き連れての凱旋(がいせん)ラウンドとなった。
ぺ・ソンウ(韓国)、テレサ・ルー(台湾)が通算12アンダーの首位に並んでいる。アン・ソンジュ(韓国)が1打差の3位。原英莉花は9アンダーの4位。地元・北広島市出身の小祝さくらは8アンダーの5位となっている。