◆女子プロゴルフツアーメジャー第2戦 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日(15日、兵庫・チェリーヒルズGC=6425ヤード、パー72)
畑岡奈紗(20)=森ビル=が2位と8打差の通算18アンダーで優勝した。出場選手の中でただ一人、4日間とも60台を出し、申ジエが持っていた大会最少ストロークも2打更新した。他選手を圧倒しての優勝に「自分らしいプレーが4日間できて良かった。プレッシャーはあったけど、打ち勝って勝つことができて自信がつきました。ほっとしています」と表情を緩めた。
今大会では渋野日向子や吉本ひかる、河本結ら同じ“黄金世代”の選手も多く出場し、畑岡とともに注目を集めた。これまで同世代の選手については「みんなで盛り上げていければいい」と話していた畑岡だが、優勝決定後のインタビューでは初めて「(渋野)日向子ちゃんが全英で優勝して悔しかった。頑張らなきゃいけないなと思った」とライバル心に近い気持ちを口にした。その渋野は今回は33位とふるわず、一緒に優勝争いを繰り広げることはできなかったが、「常に私も頑張っていかないと」と渋野の快挙が大きな刺激となり、優勝への原動力になった。
今回の優勝により、現在日本人最上位の世界ランク9位からのジャンプアップ、さらには来夏の東京五輪出場も現実味を増したが、畑岡は「1年を切ってはいるけどまだ試合はあるので、今を大事にしてやっていきたい」と目の前の試合に集中する姿勢を貫いた。安定感抜群のプレーで、あらためて日本NO1の実力を見せつけた今大会。さらなる高みを目指し、畑岡は戦い続ける。