渋野のソフトボール恩師も最終日を観戦 教え子の大人気ぶりに驚き


3番、ティーショットを終え笑顔で歩き出す渋野日向子

3番、ティーショットを終え笑顔で歩き出す渋野日向子

 ◆女子プロゴルフツアー メジャー第2戦・日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯最終日(15日、兵庫・チェリーヒルズGC=6425ヤード、パー72)

 渋野日向子(20)=RSK山陽放送=は4バーディー、2ボギーの70で1アンダー33位で大会を終えた。「(出来は)40点。今週はバーディーを取っているわりにはスコアがポンコツなので、このラフの長さだと自分はなかなかスコアが出せないんだなと勉強になった」と悔しさをにじませた。これまで経験がないという長いラフに苦戦し、スコアは4日連続の70台。この日も得意のバックナインで3バーディーと反撃は試みたが、優勝した畑岡奈紗(20)には17打差もつけられてしまった。

 それでも“シブコフィーバー”は健在だった。最終日は今大会最多の1万3278人を動員し、大会全体でも歴代2位となる3万5719人を記録。大ギャラリーを引き連れてのプレーには「4日間で1番声援が大きかった。ありがたかった」と感謝も忘れなかった。

 その中には第2日に続いて観戦に訪れた、小学校時代に指導を受けた岡山の平島スポーツ少年団ソフトボール部監督・岩道(いわどう)博志さん(72)の姿があった。今季4試合目の観戦という岩道さんは午前3時半に岡山を出発。「こんなにたくさんの数の人が集まって、すげえなあとしか言えん」と驚いた。渋野は8月の全英後にツアーを休養した週に、少年団の練習を訪れて、子どもたちにかき氷を約200杯振る舞った。恩師は「(子どもにとっては)みんな昔から知ってる日向子ちゃんじゃけえのう。(本人も)リラックスしとったわ~」とうれしそうに明かした。

 単独5位以上で到達した獲得賞金1億円はお預けとなってしまったが「早く突破したい」と、次戦のデサント東海クラシック(20~22日、愛知・新南愛知CC美浜C)以降に向けてやる気は十分。夢の“億万長者”に向けて、恩師の応援も力に、歩みを止めるつもりはない。

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