◆女子プロゴルフツアースタンレーレディス 第1日(11日、静岡・東名CC=6572ヤード、パー72)
ツアー屈指の飛距離を誇る人気プロ・三浦桃香(20)=アウトソーシング=は3バーディー、1ボギーの70をマーク。首位と5打差の2アンダーの13位で滑り出した。
風雨の強い難しい状況下で「練習している、抑えて打つショットをたくさん使った」と、風の影響を受けにくい低弾道のショットで、着実にフェアウェーとグリーンをとらえた。フェアウェーキープ率は71・42%。パーオン率も83・33%を記録した。31パットとグリーン上では苦戦も「チャンスからパー、という堅い、良いゴルフができた」とほほ笑んだ。
12番でボギー直後の13番の第1打後に豪雨で中断に。残り141ヤードからの第2打を50センチにつけてバーディーを奪い返した。今年、今大会主催のスタンレー電気とスポンサー契約を結んだ。「今年最後のレギュラーツアーなので、ホステスプロだし、良い報告ができたらな、と」。ホールアウト後には大勢のギャラリーにサインした。超大型の台風19号の接近に伴い、12日の第2ラウンドは中止に。「被害がないことを祈りながら、(12日は)外出も危ないでしょうから、ホテルで動画を見ながら過ごします」。
単年登録でツアー本格参戦2年目の今季は23戦中、予選通過は5度(最高は20位)。賞金ランクは281万円で114位に低迷する。今大会で優勝する以外は、3度目の受験となる11月のプロテストに合格しなければ、来季の出場権を獲得できない。「プロテストのことを考えすぎちゃって…。最近はもう考えなくなりました。会場の(岡山)JFE瀬戸内海GCは、プロテストやQTでも何度も回っているので、今日のようなゴルフができれば。あとは気持ちだと思います」とうなずいた。
だが、今大会で優勝すれば状況は一変する。日本女子プロゴルフ協会の正会員となり、来季のシードも獲得する。「皆さんに良いところを見せられればな、と思っています」と最終ラウンドは一発逆転のラストチャンスに挑む。