プロ4年目・蛭田みな美、初の首位発進…初V&初シードへ「全精力」


 ◆女子プロゴルフツアー 樋口久子・三菱電機レディス 第1日(1日・埼玉・武蔵丘GC)

 蛭田みな美(22)=ユアサ商事=が7バーディー、1ボギーの6アンダー66で回り、17年賞金女王の鈴木愛(25)=セールスフォース=と並んで首位発進した。初の賞金シード入り&初優勝を目指す。2週前にツアー史上7人目のアマチュア優勝を飾り、プロデビュー戦となった古江彩佳(19)=フリー=は72で43位。

 プロ4年目の蛭田がキレのあるプレーを見せた。3番でチップインなど7バーディーを量産。「今日は暖かくて、すごいドライバーも飛んでいたし、体も切れていましたね」と、癒やし系の笑顔で振り返った。

 5月の大会の練習ラウンド中に腰痛を発症した。その後は週に1度のケアを入れ、ツアーを転戦する。今季31戦で8月のCATレディースの4位など4度のトップ10入りも賞金ランクは55位(約1928万円)。今大会を含めて残り4戦で600万円を上積みできれば、初の賞金シード入り(50位以内)となるだけに「全精力を尽くしてやっている」。

 前週は日本初開催の米男子ツアー、ZOZOチャンピオンシップをテレビ観戦。「格好よかった」と熱視線を送ったタイガー・ウッズ(米国)と同じく、初日6アンダーで自身初の首位発進した。1学年下の畑岡奈紗(20)とはジュニアの頃から仲良し。畑岡と同学年の“黄金世代”が今季計11勝を挙げており「やっぱり優勝したいですね」と気合を入れた。今大会の会場は、97年にウッズが初めて日本でプロアマ戦でプレーしたコース。「最終日までつなげたい」とウッズ同様に完全Vを狙う。(榎本 友一)

 ◆蛭田 みな美(ひるた・みなみ)1997年7月15日、福島・東白川郡鮫川村生まれ。22歳。3歳からゴルフを始め、中嶋常幸主宰の「トミーアカデミー」に在籍。福島・学法石川高在学中の14年日本女子アマ、15年日本ジュニアで優勝。16年7月のプロテストで一発合格。最高成績は17年ヨネックスレディスの2位。昨年12月の最終予選会18位で今季ツアー出場権を獲得。164センチ、57キロ。家族は両親と姉、兄。

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