◆男子プロゴルフツアー カシオワールドオープン 第3日(30日、高知・Kochi黒潮CC=7335ヤード、パー72)
3差3位から出た通算12勝の47歳、宮本勝昌(ハートンホテル)は、通算11アンダーの4打差5位につけて最終日での逆転優勝に可能性を残した。シーズン終盤で疲労がたまる中で迎えた今大会は、風邪の予防も兼ねて初日からマスクをつけてプレー。3日目は5バーディー、1ボギーの68をマークし、上位争いに食い込んだ。「特に見せ場もなくコツコツやっただけ」と謙虚だったが、上がりは2連続バーディー。マスクと半袖とアンバランスな装いに「(マスクは)もう取らないです。このまま、明日も。トロフィーを掲げたとしても取らないです(笑い)」と、頑固なまでに意地を貫く姿勢をアピールした。
優勝に向けてはマスクの奥でモゴモゴと「う~ん」と口ごもつながら「もう、ひと伸びしないとね。(最終日に)7、8アンダーは出さないと。(優勝は)ゼロじゃないとは思うけど…」。険しい顔を見せたかと思いきや、話題は女子プロゴルフツアーの賞金王争いに。賞金ランク3位から逆転を狙う渋野日向子(21)=セールスフォース=に興味津々となり、「渋野はどうですか!? 2打差なの!?」。男子の優勝争いも注目される中で「明日は渋野に注目です」と言い切り、首位にイ・ボミ(韓国)が浮上したことを伝え聞くと、47歳は「それ! 面白いねぇ!」と小躍りしていた。