8月のAIG全英女子オープンで優勝し、国内女子ツアーでも4勝を挙げた渋野日向子(21)=RSK山陽放送=が6日、地元の岡山で市役所や県庁での式典に出席した。
午前9時から岡山東署で一日署長を務め、黒い礼服姿で年末年始の交通安全を呼び掛けた。4か所目となった県庁での県スポーツ特別顕賞授与式では600人から熱烈な歓迎を受け、全て終了したのは午後4時すぎ。前週の最終戦を終えてオフに入ったが、しぶこフィーバーは健在だった。
行く先々で大声援を受けた“スマイルシンデレラ”は「すごいことをしたんだな。全英で優勝してから、市民の方と触れ合うのも久しぶりでうれしかった」と感謝した。「母の手料理が食べたい。(作陽)高校の同級生にも会いたい。少しゴルフから離れて、来年に向けてトレーニングをする。(ポケモンの)ゲームも全クリ(全てクリア)したい」と声を弾ませた。
実質プロ1年目ながら樋口久子に続く日本女子42年ぶり2人目の海外メジャー優勝を果たし、国内でも賞金ランク2位と飛躍した1年を振り返り「(漢字に例えると)“謎”。なんでこんなに結果が出たのか分からない」とおどけた。「最初の頃は岡山の知ってる人が応援に来てくれてたのが、だんだん大勢の人が応援してくれるようになった。プロとして本当にうれしい」と強調した。
東京五輪が控える来季に向け「自国開催で、出られるチャンスを絶対につかみたい。金メダルを取りたい」と意気込んだ。21年以降は米ツアーに本格参戦する意向で「準備をしたい」とした。オフに訪れたい場所について、岡山・真庭市のリゾート地「ひるぜん高原」と即答。「(有名な)『ひるぜん焼そば』を食べたい」と笑顔を見せた。