石川遼とケネディが大激戦でプレーオフ突入 今平周吾は2年連続賞金王決定


6番、ティーショットを放つ石川遼

6番、ティーショットを放つ石川遼

 ◆男子プロゴルフツアー最終戦メジャー最終戦 日本シリーズJTカップ 最終日(8日、東京よみうりCC=7023ヤード、パー70)

 首位と2打差の5位からスタートした石川遼(28)=カシオ=と、3打差8位から出たオーストラリアのブラッド・ケネディ(45)=アクシネット=が通算8アンダーで並び、プレーオフに突入した。今平周吾(27)=フリー=は首位で迎えた最終18番パー3で痛恨のダブルボギーをたたき、1打差3位に終わったが、2年連続の賞金王を決めた。賞金王争いをしていた南アフリカのショーン・ノリス(37)=JOYX=は4位以下にとどまった。

 プロゴルフの世界で勝負を分けるサンデーバックナイン(最終日後半9ホール)で、石川が持ち味の“劇場型”のゴルフを見せた。

 507ヤードと長い難関の11番パー4でバーディーを奪い、ついに首位タイ浮上。続く12番パー4では第1打を左に大きく曲げてボギー。1組前でプレーする今平が13番パー4でバーディーを奪ったため、首位陥落しただけではなく、2打差に広がり、流れを失ったかに見えたが、13番、14番パー4で連続バーディーをもぎ取り、再び、首位に並んだ。

 だが、しかし。15番パー3で大ピンチに陥った。第1打は砲台グリーンから転げ落ちて、大オーバー。第2打でもグリーンに乗せられず、第3打でようやくピン2・5メートルへ。長いボギーパットは執念で沈めた。またもや首位から陥落したが、辛うじて優勝争いに踏みとどまった。

 16番パー4は、嫌な流れで迎えたが、3ウッドで放った第1打はフェアウェーど真ん中。第2打を3メートルのチャンスにつけると、ほぼストレートのラインをねじ込み、みたび首位に迫った。17番パー5でも連続バーディーで単独首位に立った。

 ドラマのハイライトは、やはり、名物ホールの最終18番で起きた。圧倒的に優位だった今平が1メートル弱の下りパーパットを2メートルもオーバーさせ、ボギーパットも外して自滅。1組後でプレーする石川も第1打をグリーン右に外してボギー。勝負は、石川とケネディーのプレーオフに持ち込まれた。

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