日本女子プロゴルフ協会などは18日、新型コロナウイルス感染拡大により、第5戦ヤマハレディース(4月2~5日、静岡・葛城GC)を中止すると発表した。開幕戦から5週連続となり、東日本大震災が発生した2011年の4戦を上回り、ツアー史上最長となった。
同協会は「感染防止に向けた取り組みは今が最も大事な時期。社会的責任を重く受け止め、中止としました」などと説明した。次戦のスタジオアリス女子オープン(同10~12日)は開催協議中だが、延期となったメジャーのマスターズ(米国)と同週とあって、厳しい状況とみられ、ツアー開始の見通しは依然立っていない。
試合を待つ間、地元で過ごす選手もいれば、渋野日向子(21)のようにコーチの下で練習に励むパターンもある。また別のプロは選手同士で集まりラウンドしている。ただ、数試合まとめて中止または延期を発表する米ツアーと違い、一戦ずつ発表される現状に「選手はモチベーションの維持が難しい」(関係者)と心配の声も上がる。
昨年大会覇者の成田美寿々(27)=オンワードHD=はマネジメント会社を通じ「ファンの皆様にプレーをお見せできず残念」とした上で「再開に向け、しっかり準備を進めたい」などとコメントした。