驚異のエージシューター田中菊雄の世界124 武藤一彦のコラムーついに出たエージシュート700回宣言!


 85歳になった田中さんのエージシュートは3月20日現在、535回を数えた。3月3日の誕生日に85歳時の第1号エージシュートを達成、好スタートを切った詳細は前回、既述した通り。だが、そのあとだ。丸5日間は悪天候に阻まれエージシュートは記録できず心配させたが、復活は華々しかった。3月8日から20日までの13日間に1日プレーしなかった日を除く12回連続ラウンド、そのすべてのラウンドをエージシュートで回って見せたのである。

 

 詳細はいずれ全成績で明らかにするが、ざっとラウンド日とスコアだけ記すとー。
 8日は84、9日83、10日77、11日、12日85、13日81。14日はコースに行ったものの雨激しくラウンドできず休養日となったのが良かったか。15日からは82、83、76,78,79、80と調子をあげ、12ラウンド連続の快記録であった。

 

 コースはすべてホームコースのよみうりGC、東京よみうりCC、そして木更津GCと自宅から30分から遠くて1時間半を車で駆けまわった。「何が駆り立てるのだろうかって?そりゃ皆さんがおもしろがってくれるし私も楽しい。誕生日を境にハンデが一つ増えるのがエージシューターの現実。そう、1歳増えるとそれだけエージシュートが出るチャンスが増える。85歳になった今は回数を増やすいいチャンスだ。」と意欲満々だ。「疲れるかって?何回も言うようで恐縮ですが、1日3時間半でドライバーを14回。アイアンと合わせて全力投入は全部で30発打つだけ。あとアプローチとパットだけ、疲れるわけがない」と持論を展開した。しかし、これでは答えになっていないことはわかっている。こんな目標を口にする。
 「1ストロークの泣き笑いはゴルフにツキものだが、エージシュートを1打で逃した悔しさはここ数年100ラウンド近くもあった。85歳なった今はその85をたたいてもエージシュートだ。こんなチャンスはない。今年は年間で200回はいける。チャンスがきた。おっとり構えてなんかいられません」
 遂に出た200回宣言である。驚異のエージシューターは700回達成をもくろむのである。現在535。ということは86歳までにあと165回。85歳の夢はここにきてとてつもない数字をノルマとした。さてないが起ころうとしているのだろうか。

 

 ◆田中 菊雄(たなか・きくお) 1935年3月3日、島根・松江市生まれ。85歳。神奈川・川崎市を拠点にリフォーム、食品など5社、社員400人を抱える「北山グループ」取締役会長。東京・よみうりGCなど4コース所属、ハンデ5。初エージシュートは06年8月、71歳のとき静岡・富士国際富士コースを70で回った。173センチ、65キロ。