男子ゴルフのメジャー、第149回全英オープン(7月16~19日、英国・ロイヤルセントジョージズGC)が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響により中止が決まった。6日、大会主催のR&Aが発表した。1860年創設の世界最古のメジャーの中止は第2次世界大戦中だった1945年以来75年ぶりで、今季の男女メジャーで初となる。
R&Aチーフエグゼクティブのマーティン・スランバーズ氏は「我々は大会開催のためにあらゆる選択肢を探したが、開催は不可能となった」などとコメントした。
今年の全英は、英国南東部サンドイッチのロイヤルセントジョージズGCで2011年以来15度目の開催が予定されていた。R&Aは、翌2021年(7月11~18日)の第149回大会をロイヤルセントジョージズGCで開催し、2022年(7月10~17日)の節目の第150回大会をセントアンドリュースで開催するとしている。
20年の全英では、日本勢は松山英樹(LEXUS)、今平周吾(フリー)、木下稜介(ハートランド)、アマチュアの金谷拓実(東北福祉大4年)の4人が出場権を獲得していた。
◆全英オープン 男子ゴルフの4大メジャーの一つ。英国のゴルフ競技団体R&A主催で、第1回大会が1860年10月に開催された世界最古のメジャー大会。正式名称は「The Open Championship」。今年で第149回を迎え、日本人最高成績は1982年大会の倉本昌弘の4位。ゴルフの聖地セントアンドリュースなど海沿いのリンクスコースが多く、強い海風やブッシュ、硬いフェアウェーに底の深いポットバンカーなどが特徴とされている。