韓国ツアーを終えたアン・ソンジュ 厳戒態勢の開幕に「選手のためにこんなにやってくれてありがたい」


17日朝、Zoomで合同取材に応じたアン・ソンジュ

17日朝、Zoomで合同取材に応じたアン・ソンジュ

 2018年に日本女子ゴルフツアーで4度目の賞金女王となった韓国のアン・ソンジュ(32)=モスバーガー=が17日、Zoomでの合同取材に応じた。アンは世界主要ツアー最速で開幕した韓国のメジャー、KLPGA選手権(楊州市・レイクウッドCC)で通算2オーバーの77位で第2次カットにより、最終日に進めなかった。

 開幕戦を終えて「無観客は慣れなかったけど、選手のためにこんなにやっていただいて、すごくありがたい気持ち。試合をやれたことがうれしかった。4日間プレーしたかったけど、残念だった」と感想を語った。

 新型コロナウイルス対策により、選手やキャディーは問診票の提出、クラブハウス入場時に検温、消毒、マスク着用が徹底された。サーモグラフィーによる検温などに「ここまでするんだ」と驚いたことを明かしたが、「安全を一番にした方が自分も安心。みんな守っていた」と話した。クラブハウス内に入れるのは選手、キャディー、協会関係者に限られた。通常は出入りするコーチ、トレーナー、マネジャー、家族は入れず、プレー中はハイタッチ自粛や、取材も2メートル以上の間隔を空けた上で屋外で行われた。

 日本ツアーの開幕は最短でも6月25日からのアース・モンダミンカップ(千葉)となっている。アンは「(韓国は)無観客でやってみたけど、皆さん結構テレビで見ていたと思う。私たち選手はプレーを見せて、いいエネルギーを与えようという思いです」と語った。

 通算28勝で永久シードまであと2勝に迫っているが「日本での目標は永久シードだけど、いい結果というより、周りの方を元気にプレーする姿を見せられるように頑張りたい」と力を込めた。「日本の試合開催が決まったら早めに行きたい。メインは日本なので」。その前に韓国ツアーがある場合は、試合勘をキープするために出場すると明かした。

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