プロ3年目で、今季初優勝を目指す女子プロゴルファー・菅沼菜々(20)=ニトリ=は11日、自身のインスタグラムで「広場恐怖症」であることを公表した。「ご報告です」とのタイトルで投稿した。昨年9月のホステス大会であるニトリレディスなど、昨季は長距離移動を伴う複数の試合を直前で欠場していた。出場予定の25日開幕のアース・モンダミンカップ(千葉・カメリアヒルズGC)を前に告白した。以下本人のコメントの抜粋。
「昨年は後半戦に入った頃から、思うように体が動かずなかなか思うような成績を出すことが出来ませんでした。
新幹線移動の試合が近づいてくると、あと一ケ月後には新幹線に乗るんだ。という気持ちが頭から離れず、中々寝れなかったり試合に集中できないことが沢山ありました。
なんで乗れないの?と聞かれることもありましたが、正直いちばん辛いです。乗れないのに理由はなく、ただ体が動きません。うまくその時に答えられずすみません。
薬を使っての治療はドーピング関係で、使用出来ないので、カウンセリングや、何種類かの方法で今は治療しています。少しでも早く治るように努力しています。応援よろしくお願いします」
*広場恐怖症とは
ほぼ毎回恐怖や不安を誘発するため、公共交通機関や、あるいは広い場所や閉ざされた場所を避けていることが6か月以上持続している、不安障害に含まれる精神障害である。典型的な広場恐怖症は、繰り返されたパニック発作の結果としての合併症である。
◇菅沼 菜々(すがぬま・なな)2000年2月10日、東京・立川市生まれ。20歳。6歳からゴルフを始め、埼玉栄高3年の17年日本ジュニアで優勝。18年7月のプロテストに一発合格。18年末の最終予選会で13位となり、昨季は賞金ランク62位(1951万666円)。今季は昨年の最終予選会65位の資格で出場権を獲得。158センチ。AB型。家族は両親。