新型コロナウイルス感染拡大で3月中旬から中断していた米男子ゴルフツアーが11日、チャールズシュワブ・チャレンジ(米テキサス州)のコロニアルCC(7209ヤード、パー70)で約3か月ぶりに無観客で再開した。米主要プロスポーツでは最速再開となった。
選手やキャディー、関係者は大会前に複数回のPCR検査を受けるなど徹底した感染防止対策の中、通算8勝のパトリック・リード(米国)らがティーオフした。マスクをしてプレーする選手は見られなかったが、報道陣や大会運営スタッフら関係者には着用している姿が目立った。
米スポーツ専門局ESPNによると、無観客で生観戦できないファンに向けて、通算5勝のリッキー・ファウラー(米国)がテレビ中継用にマイクを装着してプレーするという。世界ランク1位のロリー・マキロイ(英国)、2位のジョン・ラーム(スペイン)、3位のブルックス・ケプカ(米国)の注目組も出場登録をしている。
米女子ツアーは7月のマラソン・クラシック(米オハイオ州)で再開を目指している。国内男子ツアーは最速で8月に再開を予定している。
◆死亡黒人男性へ1分間の黙とう
米ミネソタ州で黒人男性が白人警官に膝で首を地面に8分46秒押しつけられて亡くなった事件を受け、出場選手は11日午前8時46分(日本時間午後10時46分)にプレーを一時中断し、約1分間の黙とうをささげた。