チャリティーカップで古江彩佳がぶっちぎりV! 自粛期間中は“セルフメイクレッスン”も


優勝とホールインワン賞の目録を手に喜ぶ古江彩佳

優勝とホールインワン賞の目録を手に喜ぶ古江彩佳

  ◆医療従事者支援チャリティーゴルフカップ supported by ELECOM 最終日(17日、兵庫・よみうりCC、賞金総額1200万円(男女600万円ずつ)、優勝賞金120万円)

 医療従事者を支援するためのチャリティーカップが16日から2日間、兵庫・よみうりCCで無観客で行われ、女子の古江彩佳(20)=フリー=ら多くのプロ選手が参加した。「67」の好スコアで女子の部の2位で初日を終えた古江は、最終日も「68」をマーク。通算9アンダーで2位に3打差をつけて見事優勝を飾った。3番パー3ではホールインワンも記録。プロ転向後、初の優勝に「1位を取りたいなとは思っていました。本当にうれしいです」と語った。

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受け、開幕から17戦連続で大会が中止になった。その間はプロ入り前に研修生をしていた、六甲国際GCで練習に励む日々が続いた。「ゴルフ場と家の往復でした。自由な時間が増えたので、買い物に行きたくなる気持ちもありましたね」。昨年アマチュアVを果たし、プロの世界に飛び込んだ矢先でのコロナ渦。試合ができず「家にいるとストレスも溜まりました。両親とも喧嘩したし…」ともどかしい日々を過ごした。

 その間にもちろん収穫もあった。空いた時間を利用して「メイクの勉強をしています。もともと好きだったんですが、もっと興味が増えた感じです」とメイクにさらに磨きをかけていたことを明かした。同い年の吉田優利に教えてもらうこともあったといい、昼間にテレビで流れる韓国ドラマとともに外出自粛期間中の楽しみとなった。

 25日にはいよいよ今季開幕戦となるアース・モンダミンカップが始まる。2000年度生まれの「ミレニアム世代」の筆頭としても注目を集めることは必至だが「まずは予選通過、そこは頑張りたい。あとは楽しく落ち着いていけたら」と冷静さは忘れていない。「試合勘がなくなっていたことを実感したので、久しぶりに試合ができてよかった」と今回の優勝を弾みに、ツアー2勝目を狙う。

 今大会ではクラブハウスに寄付金箱が設置された。プロから集められた寄付金は、エレコム社など協賛各社から集められた500万円とともに、大阪市を通じて医療機関などに寄付される。優勝賞金に加えて、ホールインワン賞の30万円も獲得した古江は「30万円は寄付したいなと思っています」と話した。

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