女子ゴルフ・渋野日向子(21)=サントリー=の師匠である青木翔コーチ(37)が22日夜に放送されたBSフジのゴルフ専門ニュース「attest~WEEKLY GOLF NEWS~」に出演し、渋野の現状について語った。
渋野は今季国内ツアー初戦となる今週のアース・モンダミンカップ(25~28日、千葉・カメリアヒルズ)に出場する。青木コーチは「いろいろ起きているコースで、相性はいい。昨年は4位に入って(賞金上位の資格で)全英女子オープンにぎりぎり出られた。(初のレギュラーツアー出場となった)2年前はホールインワンをしている」と振り返った。
長いオフの取り組みとして〈1〉アプローチ〈2〉肉体〈3〉スイング〈4〉マネジメントの4項目で解説した。
青木コーチは「一番やったのは、ショートゲーム。アプローチですね。一日4~500球ではきかないくらい。ウェッジも4本つぶしました」と語った。「なるべくダブルボギーの数を、年間5個でもいいから減らすのが目的。僕のところに来た時(17年)は、めちゃくちゃ下手でピッチングランすらまともに打てなかった」と振り返った。
肉体面では「体重が3、4キロアップしました。斎藤(大介)トレーナーの存在が大きい。米国での(指導)経験が豊富で、僕らに伝えてくれる。しぶこ自身も、ものすごい練習しやすくなっている。(元々の)身体能力という意味ではかなり高いと思います」と絶賛した。
スイングに関しても「少し変えた」という。昨年までを「おなかのねじれは使ってはいたけど、体重移動も使っていた」と振り返り、今年のスイングについては「スタンスを狭くして、より体のねじれをうまく使えるように」と狙いを明かした。渋野は「タコのイメージ」と語っており、青木コーチも「腕の力をどれだけ抜いて、おなかで打てるか。なるべくタコのイメージに近づけるように」とうなずいた。
最後の「マネジメント」の部分では、「これに関しては一切進化していない」と笑顔で“否定”した。「スタイルである、超攻撃的ゴルフを今年も貫く。それを前面に出すためのスイング改造・肉体改造だと、チームでは捉えています」と前向きに語った。