国内女子プロゴルフツアー今季初戦のアース・モンダミンカップは25日から4日間、千葉・カメリアヒルズCC(6622ヤード、パー72)で開催される。新型コロナウイルス感染対策で、今年は無観客で行われる。国内ツアー通算14勝の上田桃子(34)=フリー=が23日、練習ラウンド終了後、オンライン会見に応じた。新型コロナで約3か月遅れとなった今季開幕戦を前に「どの選手も長く心待ちにした大会。まずは4日間試合をやり抜きたい。大前提でみんなが健康であることが大事だと思う。それを含めた上で試合を成功させることに重きを置いて選手ひとり一人が自覚を持ってプレーできたら」と意気込みを示した。
この日午前には全出場選手(144人)がPCR検査を受けた。上田は「『どういう感じでやるのかな?』と不安はあったけど、混むこともなく、すんなり終わった」とうなずいた。会場にはクラブハウスや練習場に消毒液が設置された。パッティング練習場では多くの選手、キャディーがマスクを着用しており、徹底した感染対策が敷かれた。
上田には昨年大会(26位)第2日に難関ホールの9番パー3で苦い経験がある。第1打を池につかまり痛恨のトリプルボギー。それゆえに今年は9番をキーホールに挙げた。「ハーフターンする大事なホールだし、いかにパーもしくはそれより少ないスコアで上がれるか。そこでボギーや池に入れてダボとなると精神的な部分で難しくなると去年痛感した。(開催が)決まってからずっと9番ホールをイメージしてやってきた」。この日の練習ラウンドでも入念にチェックした。
7月は全試合中止が決まっており、ツアー2戦目は最短で月14日開幕のNEC軽井沢72(長野・軽井沢72G北C)となっている。上田は「ここで予選を落ちてしまうと、1か月以上も予選落ちのことを考えて過ごさないといけない。みんなともそう話していました。とにかく4日間プレーすることで、先の1か月、2か月の過ごし方も変わってくると思う。まず、この大会は4日間、“自分が成功させるんだ”という気持ちでやりたい」と決意を込めた。