◇日本男子プロゴルフ ゴルフパートナー・エキシビション 最終日(10日、茨城・取手国際GC=6766ヤード、パー70)
3打差10位で出た、昨年のアジアン下部ツアー賞金王の関藤直熙(なおき、22)=エブリイ=が9バーディー、ボギーなしで自己ベストに並ぶ61をマーク。大会コースレコードを塗り替え、通算14アンダーで逆転優勝を果たした。
リモートで優勝会見を行った関藤は「スタートの時は優勝は意識していなかった。ショットをつけることができ、バーディーパットを決められて、途中、5連続バーディーを取ることができました」と満足そうに語った。
実は約1か月前にロードバイクで転倒し、左手首を負傷していた。少し前まで「(左手の)握力は24しかなく、ボールも全然飛ばなかった」と振り返るように本調子ではなかったようだ。
コロナ禍で試合がない中、地元・広島のゴルフ場でトレーニングの一貫としてカート道を1ラウンド分こぐ練習を行っていた。けがをした時はゴルフ場ではなく、福山・尾道エリアにある「サイクリストの聖地」と呼ばれるしまなみ海道を走行中だった。往復40キロの道のりで、残り20キロ地点。「大クラッシュしてしまって…」。つけていたヘルメットも割れ、サングラスも欠けてしまったが、「不幸中の幸いでした」と大事には至らず胸をなで下ろした。
「積極的にドライバーを振っていくのが持ち味です」と語る22歳のイケメン・ルーキーは「まだどの大会から再開されるか決まってないですけど、ベストのパフォーマンスをいつでも出せるようにしっかり準備したい。日本とアジア、両方のツアーで初優勝することが目標です」と力を込めた。