WOWOWは2日、女子ゴルフの特別番組「渋野日向子、畑岡奈紗、河本結~黄金世代の3人 私にとってのメジャー制覇~」をWOWOWプライムで放送した。
女子ゴルフ界で活躍する1998年度生まれの「黄金世代」と呼ばれる渋野、畑岡、河本の3人のトッププレーヤーが感じる“メジャー制覇”についてインタビューに答えた。
米ツアー参戦4年目を迎える畑岡は日本ツアー5勝(国内メジャー4勝)、米ツアー3勝を挙げ、世界ランクで日本勢トップの5位につける。自身の目標について「やっぱりメジャー、特に全米女子オープンで優勝することです。ナショナルオープンですし、ずっと名前の変わらない唯一の試合なので。大会で勝てれば一生カップに名前が刻まれる」と口元を引き締めた。
番組では茨城県内の自宅にあるトレーニングルームが公開され、「この機械ではゴルフに近い動きで、背中の筋肉を鍛えたりしています。(自宅にいる期間では)調子のよしあしはあったけど、良い時は試合をしたいなと思いますね」と笑顔で話した。
16年のプロ転向時には5年以内での海外メジャー優勝を掲げていた。畑岡は「その時は勢いがあったというか、世界を経験していなかった。目標は高く持つという意味で5年以内に設定したんですけど、いざ自分で米ツアーを戦ってみて簡単なことではないなって、4年目になって分かってきました」と心境を明かした。
3月に米国で1勝、秋に国内メジャーを2連勝した昨年を振り返り、「1年を通して(海外)メジャーに調子を合わせたいと思っていたんですけど、(メジャーで)トップ10にも入ることができなくて、正直悔しい1年という気持ちの方が強かった」と回想。「(メジャーの)前の週は調子が良かったのは感じていて、調子が良いからピンを攻めすぎてミスにつながったと思います」と続けた。
日本のエースは「勝ちたい気持ちは年々増えているけど、メジャーを勝つのは簡単な事ではない」と言う。昨年のAIG全英女子オープンでは自身は予選落ちした。「結果が全ての世界。スポット参戦の(渋野)日向子ちゃんが(勝って)、なおかつ同い年なので、自分も同じ舞台に立っていたので、当時は悔しさが大きかった」と語った。
世界ランクに関しても「数字上は4位(最新では5位)ではあるけど、ランキングが下の選手でも私より実力があったり、うまくて強い選手はたくさんいる。ただの数字でしか捉えていないけど、メジャーを取れば世界一に近づくと思うので、まずはメジャー制覇を目標にしてやっていきたい」と話した。
畑岡にとっての「メジャー制覇とは」の質問には、「真の強さ」と答えた。「メジャーを取るのに『心・技・体』が全てがそろった状態で、気持ちがブレなかったり、体の調子が良かったりしないと、なかなか勝てないんじゃないかと思う。全部をそろえるという意味で、真の強さがないと勝てない」と強調した。最後は「(メジャーを制覇した時は)笑っていたい。1つ勝って終わりではない。次のステップを目指すのに泣いていたら満足してしまうと思うので」と、ゴルフを探求し続ける畑岡らしい言葉で締めくくった。