WOWOWは2日、女子ゴルフの特別番組「渋野日向子、畑岡奈紗、河本結~黄金世代の3人 私にとってのメジャー制覇~」をWOWOWプライムで放送した。1977年の全米女子プロ選手権で日本人初のメジャー制覇を達成した“レジェンド”の樋口久子氏(74)が番組内でインタビューに答えた。
樋口氏は昨年のAIG全英女子オープンで渋野が42年ぶり2人目のメジャー制覇を果たしたことに「やっと出てきてくれたと思いました。見事でした。(メジャー制覇は)もう一生の宝物ですよ。何勝していてもメジャーは別物ですから。ゴルファーだったら誰でも勝ちたいんですよ。歴史が残りますから。周りの見方も、自分自身も変わってきますし、変な成績や行動はいけないと、自分自身の意識が変わっていきます」と力説した。
20日開幕の全英に向けては「昨年、渋野さんが勝ったコース(林間コースのウォバーンGC)はすごく彼女にとって好条件がそろっていましたよね。今年はリンクス(スコットランドのロイヤルトルーンGC)ですから、彼女はその中でどういう戦いをしてくれるか楽しみにしています」とエールを贈った。続けて、樋口氏は「畑岡さんは渋野さんに(メジャー優勝で)先を越されて、プライドを傷つけられたというか、すごく悔しかったんじゃないかと思います。だから、すごく頑張るんじゃないかな。河本さんの場合はスイングもいいですし、精神的にも強いですから、楽しみにしたい」と期待した。
「メジャーを制するには『心・技・体』、もちろんそれが良くないといけないけど、もう一つ、運が加わらないと勝てないんですよ」と持論を述べ、出場する日本勢に「メジャーだからって意気込みすぎないように、やったらいいと思います」と語った。
今月の全英には、渋野、畑岡、河本、上田桃子、勝みなみ、稲見萌寧の日本勢6人が出場を予定している。