米女子プロゴルフツアーの今季メジャー初戦、AIG全英女子オープンが20日から4日間、英国・ロイヤルトルーンGCで開催される。今季から米ツアーを主戦とする河本結(21)=リコー=が18日、自身初のメジャー大会を前に、意気込みを語った。昨年はギリギリで出場権を逃していただけに「この場に立てることはうれしいし、すごくワクワクしています。すごく考えさせられるコースだけど、自分の精いっぱいのゴルフをしたい。潔く1ショット、1ショットを打っていけたら」と力を込めた。
これまで男子の全英オープンが9回開催されてきた歴史のあるコース。8番パー3は、ティーグラウンドからグリーンが起伏などで「切手」のように小さく見えることから「ポステージ・スタンプ(郵便切手)」と呼ばれ、名物ホールだ。「試合にならないとどうなるか分からないけど、私が一番大事だと思うのは、自分のイメージや気持ちを強く持ってショットを打つこと。潔さがキーになると思います」と見据えた。
今週は昨年覇者で同い年の渋野日向子(21)=サントリー=とは練習ラウンドを行い、メジャー初出場で1学年下の稲見萌寧(もね・21)=都築電気=ら日本ツアーを主戦とする選手とも久しぶりに会った。「なかなか選手と目を見ながら、しゃべりたい言葉…日本語でしゃべることがなかった。日常生活でストレスや苦しさを感じていたので、しぶこと練習ラウンドをしたり…そういう部分で解き放たれて心が満たされた」とホッとした表情を見せた。
前週のスコットランド・オープンでは今週の全英と同様の長いラフと底の深いポットバンカーがひそむリンクスコースに苦戦し、予選落ちを喫した。それでも「先週は練習ラウンドと試合で天候ががらっと変わったので分からないけど、1試合リンクスを経験したので。自分のゴルフはずっと調子が上がってきている」と収穫もあった。英語力も磨く、ツアールーキーの河本が初の大舞台に挑む。